2014年、ディオバン(ノバルティス)、ブロプレス(武田)といった大型のオーソライズドジェネリックが発表されました。
オーソライズドジェネリックとは先発メーカーから特許の使用権を与えられて作るものですから、原料、添加物、製造方法、適応などが先発品と同じになることは以前の記事で書きました。
しかし、特別な製造法の場合、その製造ラインはどうなるのでしょうか?
先発品とは違う企業が製造するのですから、製造法の特許権だけ与えられても製造ラインに乗せるのは難しい場合もありそうですが・・・
バルサルタンもカンデサルタンもオーソライズドジェネリックは先発品と同じ工場で製造している
実は上記のディオバンのオーソライズドジェネリックも、ブロプレスのオーソライズドジェネリックも、先発品と同じ工場での製造となっています。
これは製造法が同じどころではありません。
全く同じものをパッケージだけ変えて販売していることになります。
1物2価
これは同じものに2通りの値段をつけて販売しているのと同じことになってしまいます。
1物2価については以前沢井製薬が子会社を通して2つのアムロジピン後発品を販売した際も批判の対象となりました。
一方は高価、一方は安価として、販売数と利益の均衡をとる販売戦略が立てられるからです。
今回のような製造ラインまで全く同じようなオーソライズドジェネリックについては、今後法整備などで規制がかかる可能性も考えられます。