OS(overall survival)
全生存期間
無作為割り付けの時点から一定の期間が経過した時点での生存している人の割合。
死亡の原因は問わない。
抗がん剤の効果指標として汎用される。
カプラン・マイヤー曲線で示されることが多い。
意義
抗がん剤ががんに対して効いているかどうかは、例えば固形がんであればがんの大きさや転移の消失などで確認することができます。
ですが、これらをそのまま治療の指標とすることはできません。
なぜなら、がんを確実に小さくする治療があったとしても、ほとんどの患者さんが副作用で亡くなってしまうようでは意味がありません。
OSを調べるためには、治療を受けた方を、厳密な方法で追跡調査しなくてはならず、大変な労力と費用がかかりますが、薬剤の本当の効果を知るためには必須であることも間違いありません。
OS単体でも例えば5年生存率といった数字を示すことができますが、他の治療やプラセボでのOSと比較することで真価を発揮します。