脳下垂体前葉の機能を評価する負荷試験です。
使用薬剤
- レギュラー(R)インスリン
- LH-RH
- TRH
3つの薬剤での試験は本来別々に行うことも可能ですが、負荷試験は何度も血液を採取してホルモンの量を測定する必要があるため、同時に行うことで患者さんの負担と医療スタッフの負担を軽減できます。
また、実際には上記3者にGRF負荷試験を加えたり、インスリンを抜いてTRHとLH-RHのみで行う事もあります。
また、翌日にアルギニン負荷試験を行う事もあります。
患者さんの病態と、何を調べたいのかによって様々なバリエーションが存在します。
測定する項目
この負荷試験では通常以下の項目を測定し下垂体前葉の機能を検査します。
- 成長ホルモン(GH)
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
- 黄体形成ホルモン(LH)
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)
- プロラクチン(PRL)
- コルチゾール(F)
- 血糖(BG,BS)
注意点
患者さんは検査前日からの絶食を徹底する必要があります。
多くの病院で意外な落とし穴となるのが、使用医薬品の在庫です。
LH-RH、TRHなどは常時ストックしていないか、ストックしていてもわずかなことが多く、事前に医薬品の準備を確認する必要があります。
血糖を測定するため、ルートキープは生理食塩液で行う事が望ましく、糖分が含まれた維持液は避けるべきです。