透析の際のブラッドアクセスであるバスキュラーアクセスのうち、カテーテルを用いた方法。あるいはそのカテーテルを指す。
大腿静脈・内頚静脈・鎖骨下静脈にカテーテルを挿入する。短期用と長期用がある。
また、バスキャス(vas-cath)はバード(bard)社の登録商標であり、本来商品名にあたるが、日本の病院では一般的にカテーテルによるバスキュラーアクセス全般を指すことが多い。(「セロテープ」や「キャタピラ」のように、商品名が一般化したものと考えらえれる)
バスキャスカテーテルという呼称も見受けられるが、これも厳密には商品名にあたる。
バスキュラーカテーテルからの薬剤の投与
脱血、返血のための2つのルーメンがあるカテーテルを基本とするが、薬剤注入用のルーメンも備えたトリプルルーメンのものも使用されている。
透析用であるため、通常は血液の流量が充分な血管に留置されており、CVカテーテルへの薬剤注入に準ずることができる。
高カロリー輸液や、末梢では難しい高濃度の薬剤が行われることもある。