スーテント(スニチニブ)は通常4週間内服したあと2週間休薬する、いわゆる4投2休のスケジュールが標準となりますが、このところ代替スケジュール(2投1休)を検討した解析結果が報告されはじめています。
ASCO-GU2013では少なくとも2件の報告がありました。
- A single-center retrospective review of outcomes associated with sunitinib alternative schedule compared to traditional schedule.
- Association of a 2-weeks-on and 1-week-off schedule of sunitinib with decreased toxicity in metastatic renal cell carcinoma.
※上記の報告では実際には4投2休のほか、7日間内服3日間休薬などのスケジュールも含まれています。
4投2休と2投1休、どちらが良いのか
4投2休と比べ、2投1休のスケジュールでは以下のような結果となっています。
- 治療を長く継続できた
- OS中央値が優位に延長された
- 副作用の重さ(グレード)が軽かった
一点問題があるのが、これらの解析がいずれも後ろ向き(レトロスペクティブ)であることです。
今後は前向きの臨床試験での裏付けが望まれます。
また、4投2休以外の投与スケジュールは、2013年11月現在、日本の適応にはありません。
ですが、上記の結果では明らかに患者さんの負担を減らし、治療成績を改善するものですので、実際にこのスケジュールでの処方がされはじめているようです。