注射薬の流量について


薬の投与量を調節するのに、内服薬であれば1日1錠、2錠、3錠、4錠・・・・と、1日に飲む錠数を調節すれば通常は事足ります。

ところが、救命に際した昇圧剤、降圧剤の投与、麻酔剤の投与などの場合はそうはいきません。

シリンジポンプで持続的に投与しながら、常に患者さんの状態をみて投与量を調節しなくてはなりません。

臨床ではルアドレナリン、カルペリチド(ハンプ)、ニカルジピン、ドパミン、ドブタミンといった薬がそういった投与方法で用いられます。

これらの薬を実際に投与する際の臨床的操作は、「1時間に何mL投与する」です。

この薬液を投与する速度(流量と呼びます)を調節することで、薬の量、効きを調節します。

例えば1.0mL / hr であれば、1時間かけて1mLの薬液を患者の体内へ注入する、ということになります。

降圧剤であれば、収縮期血圧が180を超えたら、もっと血圧を下げたいので、流量を0.5mL上げよう、といった考え方をします。

医師から薬剤師、看護師への指示としては「1.0mL/hrで開始、BP180時 +0.5mL/hr」のようになります。

臨床で常々思っていますが、こういった流量を表す「単位」が何種類もあり、医師、薬剤師、看護師でそれぞれパッとイメージしやすい単位が異なるのではないでしょうか。

それぞれの職種でイメージしやすい単位はおそらく

  • 医師: γ(ガンマ)
  • 薬剤師: mg / hr
  • 看護師: mL / hr

のようになりそうです。

投与量を決めるのは医師ですから、その大元の考え方を把握するためにもγの考え方はどの職種もマスターすべきなのですが、これがなかなかくせもの。

別の記事にまとめたいと思います。